ワシントン州のクラフトビール
ワシントン州は、アメリカの北西部に位置し、カナダとの国境に隣接する州で、美しい山脈や河川、湖が広がる地域です。
この豊かな環境が、クラフトビールの本場、アメリカでも随一の、素晴らしいクラフトビールの文化を育んでいます。
水資源の豊富さ
ワシントン州は降水量が非常に多く、日本の年間平均の降水量は1.8メートル程度ですが、ワシントン州の年間降水量は 3.6メートルと、日本の倍程度もあり、豊かな水資源を持っています。
日本でも、クラフトビールの聖地として知られるカリフォルニアなどでは、この地表水の利用数が年々減少傾向にあります。ワシントン州の豊富な水資源が使えることは、クラフトビールをつくる上では非常に貴重なのです。
Yakima Valley(ヤキマバレー)のホップ農園
クラフトビールを語る上で欠かせない原材料がホップです。ホップは、香りと苦味を作り出す、重要な要素です。
クラフトビールの命ともいえるホップですが、実は、全米の75%のホップは、ワシントン州のヤキマバレーで生産されています!
アメリカ以外でも、ヤキマバレーのホップは北米、南米、ヨーロッパ、アジアにまたがる多くの醸造所で愛用されています。皆様のお気に入りの日本産クラフトビールも、ヤキマバレーのホップを使用しているものはたくさん存在します。
そんな世界のクラフトビールを支え続けるヤキマバレーのホップですが、ワシントン州の醸造所は、毎年開発される革新的な新しい品種のホップを、グローバル市場に先駆けてなんと数年早く使用することが可能なのです。
モルト(大麦)、酵母
ワシントン州がクラフトビールの中心たる所以は、水とホップだけではありません。
ビールのコクや味わいを作り出すモルト(麦芽)、アルコールを出す上で欠かせない発酵を手助けする酵母。このどちらも、ワシントン州と隣接する州で、高品質なものが生産されています。